ラスベガス。車に乗った2人組は、ロレインと電話で話しています。ロレインはイライラしています。
「この仕事は、昨日のうちに済ませなきゃならなかったのよ」
「この仕事」とは、2人組が「ダギーを始末する」ということですね。
ロレインは、Blackberryでどこかにテキストを送信しています。
裸電球のある場所で、丸いお盆に乗ったデバイスがピーピー鳴っています。
Blackberryには「URGENT 2」の文字が。
ロレインは誰? 不思議なデバイスは何?
サウスダコタ。首のない死体について、検死官が所見を説明しています。
「この被害者は、数日間何も食べていなかった。胃が空っぽ。その代わり、これが出てきたの」
なんと、出てきたのは指輪でした。「To Dougie, with love, Janey-E.」と刻印されています。
ナオミ・ワッツがダギーに贈った結婚指輪です。
何でそんなもんが死体の胃袋から???
独房のバッド・クーパーは、鏡を見ています。
ボブとクーパーの2ショット(旧シリーズの映像)がフラッシュバック。
鏡に頭をぶつけるクーパー、旧シリーズのラストシーンが甦ります。
「You are still with me. That’s good.」
「ボブはまだ自分の中にいる」と、バッド・クーパーが申しております。
ツイン・ピークスの町では、スティーブンという若者が、採用面接を受けています。
面接官は、マイクでした。ボビーのマブだち、マイク・ネルソンが会社の社長になっていました。
スティーブンはマイクに激しくディスられ、オフィスを出て行きます。
ダギー/クーパーとナオミ・ワッツの朝の風景。
カジノで当てた賞金は、42万5000ドル(約4500万円)であることが分かりました。
ナオミ・ワッツは「5万ドルをあいつらに払うわ。それで私たち自由になるのよ」と。
借金はたったの5万ドルかぁ。3500万円以上、手元に残りますよねえ。
その後、ダギー/クーパーを会社に連れていきます。ダギーの会社は「LUCKY 7 INSURANCE」という保険会社でした。
朝の会議で、ダギーの前で喋っている男の顔に、光が点滅しています。ダギーにだけ見える光。ジャックポットの時みたいな。
ダギー/クーパーはその光を見て、「彼はウソをついている」と話します。会議室は騒然。
社長室につれてこられたダギーは、「なんであいつをウソつきと言ったんだ?」と聞かれますが、何も答えられません。
ダギー/クーパーの頭の中は、相変わらずの新生児状態。他人との会話はほぼ無理。しかし、「エージェント」や「ケースファイル」という言葉には反応します。
社長から「家で調べ直してこいと」ケースファイルの束を渡されます。
シルバーマスタングカジノでは、経営者のミッチャム兄弟が、カジノの支配人を詰めています。
ブラッドリー・ミッチャムがジム・ベルーシで、ロドニー・ミッチャムがロバート・ネッパー。実に渋い配役です。
モニターには、ダギーがジャックポットを出しまくる映像が再生され、3人娘が見つめる中、支配人はロバート・ネッパーにボコボコにされます。
「42万5000ドルだぞぉぉぉぉ!」
そして、カジノの支配人はクビになりました。
それにしても、30回のジャックポットで賞金は4500万円なのか。1回あたり150万円って、安くないですか? まあいいか。
黒い車の連中が、ダギーの車を盗みに来ました。ドアをこじ開けてエンジンをかけようとすると……。
「BOMB!」
ダギーの車に仕掛けた爆弾が爆発します。リンチの映画は、車がよく燃えますよねえ。
向かいの家の窓から、燃える車をうっとり見つめる少年……。その傍らにはラリったおネエさん……。シュールだ。
ジェイドの車から、グレートノーザン315号室の鍵が出てきます。彼女は、その鍵に住所がプリントされているのを見つけ、ぽいっとポストに投函します。
RRダイナー。シェリーの娘ベッキーが、母を訪ねてきました。ベッキー役はアマンダ・セイフライド。萌ええ。
「彼は就活中なの。ママ、少しお金を貸して」お金を渡すシェリー。
ベッキーの彼氏の車は、ファイヤーバード・トランザムw しかもオープンカーww ベタだなあ。
ノーマ「シェリー、この2週間で3回目よ。彼女がお金を借りにくるの」
シェリー「分かってるわ」
ノーマ「ここで助けちゃうと、この後がもっと辛くなるわよ」
シェリー「ノーマ。私たち、お互いに経験してるわよね。この感じ」←ナイス切り返しw
寄り添うノーマとシェリー。男には苦労してきた2人ががっちり肩を組むww
72ドルゲットしたベッキーに、喜ぶバカ男がコカインをふるまう。
どうしようもない、バカップル……Orz
第2話で、母シェリーが「私の娘は間違った男とつき合ってるの」と語った言葉の裏が取れました。
それはさておき、車の助手席でハイになる、アマンダ・セイフライドの顔が最高にナイスです!
ツイン・ピークス郊外、午後7時。Dr.ジャコビーの放送が始まります。
金メッキしたスコップを29.99ドルで通販しています。
放送を見ているのは、ジェリー・ホーン。そしてネイディーン。
ペンタゴン。
デイビス大佐のデスクに、シンディが報告に現れます。
シンディ「また別のデータベースで、ブリッグズ少佐の指紋がヒットしました」
デイビス「何回目だ?」
シンディ「16回目です」
デイビス「この25年で16回目か。新しいのはどこから?」
シンディ「警察です。サウスダコタ州バックホーン」
デイビス「シンディ、サウスダコタに出張だ!」
またしてもブリッグス少佐です。第3話で宇宙空間に現れ「ブルー・ローズ」と言ってた少佐です。
かつて、旧シーズンで少佐を演じたドン・S・デイビスは、2008年に亡くなっています。
ロードハウス。演奏するのはTroubleというバンド。
ギターを弾くのは、リンチの息子、ライリー・リンチです。
「禁煙」の看板の前でタバコ吸う男がいます。なんてベタなシーン! この男、エンドクレジットから類推するに、名前はリチャード・ホーン。
そう、グレートノーザンの経営者、ホーンの家族に違いありません。
店員「こらこら、タバコ吸っちゃダメだぞ!」
通りがかりの男「まあまあ、オレに任せとけ」リチャード・ホーンに向かって「オレにもタバコくれよ」
リチャード「ほら……。箱ごとやるよ」
箱の中には100ドル札がギッシリ。
怪しいシーンです。ヤクか? 女か?
リチャードに隣のテーブルの女子が近づいてきて「ねえ、火を貸して」
リチャード「ここに座れよ。なんて名前?」
女子(シャーロットと名乗る)がリチャードの隣に座ると、いきなり後ろから羽交い締めに。
リチャード「おらおら、シャーロット。オレとやりたいか?」
この男も相当なバカです。今日はバカ男が2人登場。
クーパーの若かりし頃の写真を見つめるタミー。
デスクのMacで、バッド・クーパーの指紋と若いクーパーの指紋を照合していますが……
……なんか変だ?
刑務所のマーフィー所長、バッド・クーパーに電話機を渡す。プッシュホン式です。
バッド・クーパー「今からオレは電話をかける。誰に電話をかけようか? ミスター・ストロベリーか?」
マーフィー所長「何だって?」
バッド・クーパー「いや。オレはミスター・ストロベリーにはかけない。彼は電話にでないからな」
クーパー、独房で電話のボタンをプッシュ。もの凄いスピードでピポパポピポパポ!とプッシュしまくる。
すると、刑務所のアラームが鳴りまくり。警報システムをハッキングしたのか。アラームが鳴り響く。
「The Cow jumped over the moon. 牛は月を飛び越えた」
と言って電話を切ると、アラームが鳴り止んだ。
謎のシーンですが、バッド・クーパーの異能ぶりが披露されました。
ブエノスアイレス(!)の字幕。
裸電球。前にも出たやつ。
お盆上の黒いガジェット。ライトが2個点滅して、一気にシュリンク!
破片みたいなものだけが、お盆に残りました。
物質世界を超越したシーン。ダギーがパチンコ玉になったシークエンスを思い出しますね。
ブエノスアイレスと言えば、デビッド・ボウイことフィリップ・ジェフリーズがいた場所です。
「FWWM」の特典映像で、ジェフリーズが南米のホテルにチェックインするシーンがありますが、台本上には「BUENOS AIRES」と明記されています。
LUCKY 7 INSURANCEの前。銅像の前から動けないダギー。靴が欲しいらしい……。
【第5話まとめ】
- 首のない死体から、ダギーの結婚指輪が出てきた。凄いヤマだ。
- アホのマイク(マイク・ネルソン)は会社経営者になってた!
- リチャード・ホーンという悪メンが登場。禁煙の看板の前で喫煙し、ネエちゃんに狼藉を働くかなりのワル。この先の注目株だw
この男、オードリーの息子? ベンジャミン・ホーンの息子? ジェリー・ホーンの息子って可能性も? - シェリーの娘がダメ男とつき合ってる。ダメすぎて、マイク社長の会社も面接で即落ち。
- バッド・クーパーが、アナログ回線の電話ですご技を披露。超絶ハッカーだよ。
- ブリッグス少佐が北米を徘徊している模様。この25年間で16回指紋が見つかっている。
- ドクタージャコビーは、Dr. Ampという名前でスコップを販売するビジネスをやっている。
- ブエノスアイレスが初登場。初の南米。初のアメリカ国外。フィリップ・ジェフリーズがそこにいる設定か?
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