第4話、いきます。今回のエピソードではまず、ブラックロッジのクーパーと入れ替わって消滅してしまった、ダギー・ジョーンズの物語が紹介されます。
クーパーはダギーと入れ替わりに現実世界に戻ってきました。しかし記憶喪失で幼児のような状態です。このキャラを「ダギー/クーパー」と表記することにします。
ダギー/クーパーは、引き続きカジノでジャックポットを連発しています。何と30回ものメガジャックポットを引き当てました。
カジノが用意したリムジンで、札束の入った袋を抱えたダギー/クーパーは家に帰ります。家の記憶もないので、帰るのも一苦労。
家に帰ると、庭でフクロウが鳴き、それが呼び鈴がわりとなって出てきたダギーの妻は、なんとなんとナオミ・ワッツでした。超大物キター!
ナオミ・ワッツ(役名は省略w)とダギーは、大きな借金を抱えているようです。「これだけあれば、私たち借金返せる!」「今日は、人生で一番素敵で、一番恐ろしい日だわ」
FBI首席補佐官のオフィスを訪問するゴードン。
首席補佐官として登場したのはデニース。もちろん女装。
ご存知、「X-ファイル」のデビッド・ドゥカブニーです。モルダーです。
ゴードン「デイル・クーパーが見つかったんだ。サウス・ダコタの連邦刑務所にいるよ。明日会いにいくつもりだ」
デニース「プレストン捜査官も連れて行くんでしょ? 30歳そこそこの美人捜査官」←ゴードンの女癖の悪さについて言及しています。
ゴードンはかつてデニースの上司でしたが、今は立場が逆転してますね。
デニース「私は女性として話してるのよ」←性転換した模様です
ツイン・ピークスの保安官事務所。今ここにいる「トルーマン保安官」は、ハリー・トルーマンの兄でした。
保安官事務所がハイテク化してます。バックヤードがIT化。管制センターみたいになってます。
なんと、そこにはボビーがいました。ボビーがツイン・ピークスの保安官になってました! 超意外。
丸太おばさんをDisるチャド←こいつ曲者フラグ
高校時代のローラの写真を見て泣くボビー。
「♪ローラ・パーマーのテーマ」が鳴り響きます。
いいシーンだ。
ボビー「生前の父に、最後に会ったのがクーパー捜査官だったんだ。その翌日、父は基地の火事で死んだ」
……ははーん。もしや、クーパー(バッド・クーパー)がブリッグス少佐を殺したのでは? 実行犯ではないにせよ、何か絡んでいそうですね。
ウォリー・ブランド登場。ルーシーとアンディの息子です。演じるはマイケル・セラ。これまたビッグネーム。
ウォリーのゴッドファーザー(名付け親)は、ハリー・トルーマンだそうです。
誕生日がマーロン・ブランドと同じで、本人もマーロン・ブランドの「乱暴者」のコスチュームを着こなしています。
ダギーの家で朝を迎えたダギー/クーパー。
片腕の男がブラックロッジを歩き回っている画が交錯します。
You see me, don’t you 「俺が見えているんだろ?」
You were tricked. 「お前はだまされた」
金の玉を指に持つ、片腕の男
Now, one of you must die… 「もうひとりは死ぬことになる」
衝撃の台詞です。「もうひとりのお前が、死ぬことになる」
ダギー/クーパーか、バッド・クーパーのどっちかが死ぬってことですね。
ダギー/クーパーは、トイレの仕方も分からない。ネクタイの巻き方も分からない。
しかし、息子のサニー・ジムとは心が通じている。
そして、朝食のコーヒーに異常反応しています!
なぜかBGMが「Take Five」。このシーンも異常に長い。
サウスダコタにゴードン一行が到着。タミーは車酔いしやすい体質です。
バッド・クーパーは、車の中でゲロ吐いていたところ、警察に連行されました。
ゲロに毒物が含まれており、接触したハイウェイパトロール隊員は入院してしまいました。
車のトランクにあった所持品は、コカインに、マシンガンに、犬の足。
犬の足! 何やねん! Small Mexican Chihuahua?
収監されたクーパーと、ゴードン一行が面会します。ガラス越しに。
ゴードン「これまで、いったいどこにいた?」
クーパー「ゴードン、潜入捜査をやってたんだよ」
「おもに、フィリップ・ジェフリーズと一緒に組んで動いていた」
「その仕事について、あんたに報告したいことがあるんだよ、ゴードン」
クーパーの語りはかなりヘンです。同じことを繰り返し語っている。
クーパー「メッセージを残した」「フィリップに安全だと知らせるためのメッセージだ」
「ゴードン、いつここから出られるんだ?」
ゴードン「地元警察には、お前を拘束するだけの理由があるんだ」
クーパー「オレは本当に家を出たことがないんだ」
ゴードン「また来るからな、クープ」
アルバートはやや当惑気味の表情。
タミーは、ゴードンに促され席を外す。腰をクネクネ振りながら。
FBI捜査官による重要なシークエンスが続きます。
ゴードン「アルバート、さっきのクーパーへの反応、お前らしくなかった。言いたいことがあるんじゃ?」
アルバート「それなら言いますが……これについて、どうお詫びしたらいいのか……。フィリップがクーパーに情報を渡すのは許可しました」
ゴードン「クーパーに? フィリップが? どういうことだ。フィリップ・ジェフリーズは何年も行方不明だ」
アルバート「何年も前のことですが、電話があった」
ゴードン「フィリップからか?」
アルバート「フィリップの言葉で、クーパーがまずいことになっていると思いました。至急だと言ったんです。クーパーに、至急情報を渡したいと」
ゴードン「クーパーと話したのか?」
アルバート「いえ」
ゴードン「渡したのは、どんな情報だ?」
アルバート「コロンビアの男の名前をフィリップに伝えました」
ゴードン「それで?」
アルバート「一週間後、男は死んだ」
ゴードン「アルバート。今日、この目で見たクーパーのことだが、気に入らんな」
アルバート「ええ」
ゴードン「何かがおかしい」
アルバート「ええ」
ゴードン「単なる事故に見えているが、そうは思えない」
極めて重要な会話です。しかし、その後にギャグを繰り出すのを忘れていない。
アルバートの靴が、コンクリートの床に擦れるかん高い音が。
ゴードン「靴でコンクリートを擦るのはやめてくれ。音が脳に突き刺さる……」
ゴードンは、ヒソヒソ話をするために、補聴器の音量を最大にしていたのでした。
ゴードンの補聴器は、ボリュームコントロール方式に進化しています。
ゴードン「何かがとてもおかしい。私はこの状況を理解できない」
アルバート「ブルー・ローズです」
画面の背景も青い青い。
ゴードン「これ以上なく青い。アルバート、ここは何をおいても、あの人物にクーパーに会ってもらうべきだと思うんだが」
アルバート「同感です」
ゴードン「住んでいるところを知ってるか?
アルバート「飲んでいるところなら」
次回、クーパーに関係する「ある重大な人物」が現れるということでしょう。誰だ誰だ?
エンディングの曲は「LARK」
Heather D’Angelo, Erika Forster, Annie Hart、キーボード女子3人組です。
【第4話まとめ】
- ダギーの妻はナオミ・ワッツでした。彼ら夫妻は大きな借金を抱えている模様です。
- 現実世界に戻ってきたダギー/クーパーは、相変わらず記憶喪失状態です。初めてコーヒーを口にして、美味さのあまり見事に吹きだしました。
- FBIのゴードンとアルバートは、バッド・クーパーとサウス・ダコタの刑務所で面会しました。しかし、「クーパーの様子が変だ」という認識で一致しています。
- 行方不明だと思われていたフィリップ・ジェフリーズ捜査官が、バッド・クーパーの行動に一枚かんでいるらしい。
- これらの状況は「ブルー・ローズ」であることで、ゴードンとアルバートは一致。
- ブラックロッジから出てきたクーパーは、誰かに騙されたらしい。One of you、つまり、ダギー/クーパーかバッド・クーパーのどちらかが死ぬことになる。
- 次回、クーパーを知る重要人物が登場し、クーパーに会うことになるだろう。
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