泣いても笑っても、あと3話を残すのみ! 何だかドキドキしてきましたよ。ダギーは無事か? バッド・クーパーはどこにいる? オードリーは? 第16話のふり返り、スタートです。
夜の道路を車が走っている。
車内にはバッド・クーパーとリチャード・ホーン。
車は砂利道に入る。
バッド・クーパーが4WDの車上のライトを点灯、周囲を明るく照らす。
2人は車から降りる。
クーパー「オレはある場所を探している」
リチャード「ある場所?」
クーパー「3人が、オレにその場所の座標をくれた。そのうちの2つが一致した」
リチャード「オレがその場所を見に行くよ」
クーパー「あそこだ。岩がある」
100メートル先ぐらいに、大きな岩が見えます。
座標を3人からもらったというのは、レイと、あと誰だっけ? ジェフリーズ? ダイアンからは?
ジェリー・ホーンが走ってくる。
双眼鏡で、眼下の道路に停まっている4WD車を覗く。
だが、双眼鏡の使い方がデタラメだ。「おお、神よ」
バッド・クーパーとリチャードが岩に近づく。
クーパー「お前はオレより25歳も若い。このデバイスを持って上に上がってくれ。そして、何を見つけたかオレに教えてくれ」
リチャードが岩に近づき、よじ上る。
手にしたデバイスのビープ音がMAXに到達した瞬間、リチャードの身体を電流が包む……バチバチバチ……リチャードは焼けて、消え去る。
クーパー「グッバイ、マイ・サン」
リチャードは、クーパーとオードリーの息子でした。昏睡中のオードリーに、バッド・クーパーが無理矢理乗っかった?
リチャードは、「死んだ」というより「燃え尽きた」って感じですね。死体が残んなかった。
それにしても、リチャードが死んだのは、視聴者的にはウェルカムなんでしょうが、クーパー的にはどうなのよ? 自分の息子なわけでしょ?
あと、あの岩の上は何の場所なんだ? ブリッグス少佐の場所とはまた違うってことだよね。……謎だわ。
クーパー、スマホから「:-) ALL.」と送るが、Not Delivered.(未読)
ランチョローザ。
シャンタルとハッチが、バンの中からダギーの家を見張っている。
すると、黒塗りの車が2台やってきた。中から背広の男が4人降りる。
4人は、ラスベガス警察の刑事だ。
「家の中には誰もいない。ラッキー7保険に急ごう」
第15話で壮絶に感電したダギーは、病院に入院していました。
ナオミ・ワッツとサニージムが付きそっています。
ブッシュネル社長が様子を見に来ます。「昏睡中だが、呼吸には異常ないみたいだな」
そこへ、ミッチャム兄弟が見舞いに来る。3人娘ももちろん一緒。
ミッチャム「奥さん、ご自宅のカギをお貸しいただければ、日用品を補充しておきますよ」
ナオミ・ワッツ「ありがとう。助かるわ」とカギを渡す。
ゴードンの部屋。
通信機がたくさん稼働している。
ゴードンがそれを見ている。
ふたたびダギーの病室。
サニージムがトイレに行く。ナオミ・ワッツも一緒に行く。
ダギーの病室にいる社長に、フィル・ビスビー(いつもコーヒー抱えてる若い兄ちゃん)から電話。
「FBIがダギーを探しています。10分前にここに来ました」
黒いフォード・エクスプローラーがダギーの家に到着。これがFBIかも。
それを見たシャンタル&ハッチ「サミーかな?」
ミッチャム兄弟の白いストレッチリムジンが到着。すぐ後には黒い大型のバン。
3人娘がサンドイッチを持って中に入る。黒いバンからも日用品が運び込まれる。
今度は白のメルセデスがやって来た。ダギーの家に、やたら車が集まってくる回だ。
ダギーの家ではなく、シャンタル&ハッチのバンにぴったりつけて止めた。
メルセデスのドアには、「ZAWASKI accounting」と書いてある。
ハゲの男が降りてきて「あんたの車は、通行の邪魔になってる」
シャンタル&ハッチ「全然、邪魔じゃないでしょ。Go fuck yourself!」
それを聞いたハゲの男、自分の車をシャンタル&ハッチのバンに当てて、ゴリゴリ押してくる。
シャンタル、怒って発砲!
ハゲも激しく発砲!
銃撃戦の末、シャンタル&ハッチ、死亡。ハッチは蜂の巣だよ。
フォードの2人が車を降りる。「FBIだ。銃を下に置け」
ハゲはホールドアップするしかない。
ダギーの病室。反響音が鳴る。グレートノーザンの、ホーンの部屋で聞こえたのと同じ音だ。
音の源を探して、病室を出る社長。病室にはダギーひとり……。
と、ベッドの脇の椅子に片腕の男が現れる……。
ダギー、突然ガバっと起き上がる。正気に戻った!
片腕の男「お前は目覚めた」
クーパー「ああ、100パーセント」
片腕の男「ようやくな。もうひとりは戻っていない。外に出たままだ」
クーパー、目をパチクリ。
片腕の男「これを持っていけ」 指輪をクーパーに渡す。
クーパー「タネ(seed)を持っているか?」
片腕の男、クーパーに金の玉を見せる。が、渡さない。
クーパー、後頭部から髪の毛をちぎって抜き、片腕の男に渡す。
「もうひとつ作る必要がある」
片腕の男「分かった」
ここ、めっちゃ気になる。自分の身体の一部を渡したから、自分のタルパを作るってことだよね。
そこへ、ナオミ・ワッツとサニージムが戻って来た!
完全に甦ったダギー(=デイル・クーパー)。ここまで長かったなあ〜。16話まできて、ようやく皆の知ってるクーパーが戻ってきた。
ブッシュネル社長も戻ってきた。「FBIがお前を探してるらしいぞ」
クーパー「パーフェクト。腹減ったから、そこのサンドイッチ取ってくれ」
社長「他に何かやることはないか?」
クーパー「ミッチャム兄弟に電話してくれ」
ミッチャムに電話するブッシュネル社長。
クーパー「ロッド(ミッチャム兄)、オレは20分以内にカジノへ家族を連れて行く。ワシントン州スポケーン行きの自家用ジェットを用意してくれ」
ミッチャム「分かった」。3人娘に向かって「お嬢さん、これから飛行機旅行だ!」
♪「ツイン・ピークス」のテーマ(「Falling」) ←これこれ。やっぱこの曲流さないと
クーパー、社長にメモを渡し「ゴードン・コールという男から連絡があったら、この内容を伝えてくれ」
社長「FBIの連中はどうする?」
クーパー「私が、FBIなんだ(キリッ)」←視聴者の大喝采が目に浮かぶよ(涙)
BMWのコンバーチブルを運転して、颯爽と病院を去るダギー。
ホテルのバー。カウンターでタバコを吸うダイアン。
スマホに、バッド・クーパーからのメッセージ。
「:-) ALL.」← 今回はタイムラグがないんだよな。
画面を見て、ビビるダイアン。何でそんなにビビる?
時間は16時32分。
「クーパー、思い出したわ。思い出したのよ」
「48551420117163956」とテキスト。
これはジュディの番号じゃね? 座標と同じか?
ダイアンのバッグにはピストルが覗く。怖い表情でバーを後にするダイアン。
曲はマディ・マグノリアズの「American Woman」 。バッド・クーパーが、第1話で初めて登場した時と同じ曲ね。
ゴードンの部屋に向かうダイアン。
ダイアンは、ゴードンを殺すつもりなのか?
部屋のドアをノック。
ゴードン「入れ、ダイアン」 ←何でダイアンだって分かる?
部屋には、タミーとアルバートもいる。
ダイアン「クーパーと会った夜のことを話すわ」
アルバート「酒でも飲むか?」
ダイアン「ええ。……3〜4年前のことよ。私がまだFBIで働いてた頃、彼が家に入ってきた。ノックもなく、ベルも鳴らさず、歩いて入ってきた。
私はリビングルームにいた。彼に会えて嬉しかった。
私たちは、ソファに座って話を始めたの。
彼は、FBIのことだけを聞きたがったわ。
彼は私に寄り添ってキスした。
唇がふれると、私の中で、何かがおかしくなった。
彼は私の中に恐怖を見た。そして微笑むと……私をレイプした。レイプしたのよ。
その後、私は、どこかに、たしか古いガソリンスタンドに連れていかれた」
震えるダイアン。
「私は保安官事務所にいる。保安官事務所にいる。彼に座標を送った。私は保安官事務所にいる。だって、だって、私は私じゃない。私じゃない」
ダイアン、ピストルを取り出す。
アルバートとタミーがダイアンに向かって発砲。
ダイアン、ぶわーっと消える。すっ飛んで、消えた。
タミー「わぁ。本物よ。本物のタルパだわ」
ゴードン「保安官事務所だと?」
ブラックロッジにいるダイアン。
片腕の男「誰かが、お前を作ったんだ」
ダイアン「知ってるわよ。ファックユー!」
ダイアンの顔が割れて、金の玉が出る。ダギーの時と同じ展開だ。
ダイアンの身体は消え、椅子に玉が残る。タルパは、実体が消えると最後に玉が残る。玉、イコール、タネだよね。
カジノ。
クーパーがミッチャム兄弟と会う。そして、ナオミとサニージムに別れの挨拶。
クーパー「戻って来るよ」
ナオミ「あなた、ダギーじゃないの?」
サニージム「僕のパパだよね」
クーパー「お前のパパだよ、サニージム」
ナオミ「あなたが誰であれ、ありがとう」
ミッチャム「ダギー、お前は保険屋じゃない。お前は25年間行方不明だったFBI捜査官だ。これからツイン・ピークスって町に行くんだ」
ロードハウス。
ステージには、Edward Louis Serverson。パール・ジャムのエディ・ベダーです。
ロードハウスにやってくるオードリーとチャーリー。
チャーリー「我々に乾杯」
オードリー「ビリーに乾杯」
するとMCが「レディース&ジェントルマン、オードリーのダンス!」
おおおおおおお。オードリーが踊る踊る。大勢のギャラリーの前で、気持ちよさそうに「オードリーのダンス」を踊る。
旧シーズンでは身体を揺らしているだけでしたが、今回は手の振りもついて堂々のダンス。
しかし……酔客がステージに現れ、ビール瓶で客の頭を殴る。
オードリー「チャーリー、家に帰ろう」
その時、一瞬、鏡に映ったオードリーの顔は!
オードリー「何? 何なの?」
【第16話まとめ】
- リチャード・ホーンは、オードリーとクーパーの息子でした。岩の上で、消えて無くなりました。あの岩の上が何の場所かは、今イチ分かりません。
- ダイアンはタルパ(作られた化身)でした。ブラックロッジに落ちて、金の玉になりました。「タルパ」と「ドッペルゲンガー」って「ツイン・ピークス」の中では同義なんでしょうかねえ。気になる。
- ついに、ついに、ついに……クーパーが正気に戻りました! ダギーがグッド・クーパーに戻ったと。フォークをコンセントに突っ込んだ電気ショックが効いたんでしょうか。これから、ツイン・ピークスの町に向かいます。
- クーパーは、タネがもう一つ必要だと言っています。片腕の男に発注しました。自分のタルパを作る模様です。
- オードリーが、ようやくロードハウスに到着しました。そして懐かしの「オードリーのダンス」を披露。しかし、正気に戻ったオードリーは鏡を見て絶句します。踊っているところまでは彼女の見ている夢で、実際には昏睡から25年ぶりに目覚めて、老け込んでしまった自分の顔に愕然っていう解釈で合ってますか?
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