第11話、ふり返って行きましょう。超絶観念的だった第8話以降、うって変わってドラマがサクサクと進行していきます。そして、ブリッグス少佐の事案がびっくり仰天の展開を見せます。
ツイン・ピークス市街。
キャッチボールする少年3人。
ボールが転がって……道ばたに誰かいます!
ミリアムです。リチャードに襲撃されたミリアムが、血まみれだけど生きてました。
逆上気味のベッキー(アマンダ・セイフライド)が、母シェリーに電話します。
「ウチの車がないの!すぐに車を貸して」
RRダイナーからベッキーの家(トレーラーハウス)にかけつけるシェリー。親バカだね。
怒れるベッキー、銃を持ち、シェリーの車の運転席に。ボンネットに乗っかったシェリーを振り落として爆走。
ヤバいヤバい。ベッキーに何があった?
管理人のハリー・ディーン・スタントンがすけだちします。
VWのバンで、シェリーとともにベッキーの後を追う。
途中、保安官事務所のボビーに無線連絡。
ベッキーは「208号室」の前に着きました。そしてドアをガンガン叩く。
「スティーブン! どこにいるのよ!」
隣室のおばさんが「いないわよ。さっき出てったわ」と。
すると、ドアに向けて何発も発砲するベッキー。キレると怖いわ〜。
ベッキーのダンナは、浮気していました。
バックホーン、ノースダコタ。
車が2台やって来ました。1台目には、ヘイスティングス校長とマックリー刑事。
もう1台はFBI4人組。ゴードン、アルバート、タミー、ダイアンです。
タミー「ここでブリッグス少佐に会ったの?」
ヘイスティングス「ああ、そうだ」
タミー「どうやって中に入るの?」
ヘイスティングス「あそこのフェンスの中に、穴があるんだ」
すると、どこからともなく黒い男(ウッズマン)が現れて消えます。
怯えるヘイスティングス。
ゴードンとアルバートにも、ウッズマンの姿は見えていました。
金網の裂け目から、フェンスの中に入るゴードンとアルバート。
ジリジリジリと、電気の音があたりに鳴っています。
すると!
ゴードンの上空で空気が渦巻き、大きな穴が出現しました。これが「ゾーン」ですか?
これ、「ツイン・ピークス」史上もっとも大がかりな、CGIによるVFXじゃないですかね。
両手をあげて、渦に手を振るゴードン。
アルバートや他の者には、渦は見えていません。
見える者と見えない者がいるようです。
渦の向こうに見えるのは……。
3人のウッズマン!
コンビニエンスストアの階段を下りてくるところです。
あっちの世界に行ってしまいそうなゴードンを、アルバートが引き戻す。
ふう。……渦は消えました。
アルバート「我々は、ついに見つけたんですね」
ゴードン「その通りだ。アルバート」
アルバートが、草かげにあったルース・ダベンポートの身体を見つけました。クビなし死体です。
左腕には、数字が書かれています。「座標」ですね。
この座標は、いまゴードンたちがいる場所を示すのか? いや他の場所ですね。第9話参照。
と! ウッズマンが再び現れ、車に近づく……。
ヘイスティングスの頭半分が吹っ飛んだ!
ゾーンの謎を知ってしまった人間は、ウッズマンに殺されちゃうってことね。
マックリー「シカモア通り2240だ。すぐに応援を!」
RRダイナー。
ベッキーとシェリーとボビーによる家族会議。
ボビー「ベッキー、離婚したいのか?」
ベッキー「分からない」
窓越しに現れる男、レッド(バルサザール・ゲティ)。
嬉しそうに外に出るシェリー。おいおい!
呆れるノーマ。ベッキーとボビーも呆れてる。
銃声がRRに。電気が消える。
道路に出ると、銃を持ったおばさんと、ボビーを見つめる少年。
クラクションがうるさい!
ボビーがクラクションの主を見に行くと、太ったオバさんが叫ぶ「あんた、何やってんのよ!」
しゃべり続けるおばさんの隣で、少年がドボドボとゲロを吐く。
凄いゲロシーンだわ。しかも長いorz
トルーマンとホーク。
古い地図を見ながら会話している。「ジャック・ラビット・パレス」を探している模様。
ホーク「ここが、ブリッグス少佐の場所だ。ブルー・パイン・マウンテン。秘密の場所だ。少佐のメモは、ここに行けといっている」
トルーマン「キャンプファイアーみたいな絵が見えるな。これは何だ?」
ホーク「火のシンボルだ。この火は、今でいう電気みたいなものだ。黒いトウモロコシは、死を意味する。火とトウモロコシを同時に得ると、これを得る」
トルーマン「ブラック・ファイアーか」
トルーマン、スペードのエースに角が生えている絵を指さし「このシンボルは、少佐のメモにもあった。これは何を意味するんだ?」
第2話で、バッド・クーパーがダーリヤに見せたのと同じ絵ですよ。
ホーク「フランク、それについては知ろうと思わない方がいい」
このシンボルは何なんだろう。「ジュディ」と同義かな。
丸太おばさんから電話「ホーク、あなたは何かを見つけたわね」
ホーク「そうだ。見つけた」
丸太おばさん「私の丸太が火を怖がっている。あなたたちが行く先に火があるわ」
ゴードン、アルバート、ダイアンが、ルースの死体の腕の写真を検分。
数字をじっと見つめるダイアン。
……ダイアン、バッド・クーパーに座標の数字を連絡するつもりだな。
ゴードン「私とアルバートは、現場である男を見た」
アルバート「ホームレスみたいな、ヒゲの男だ」
ダイアン「私も見たような気がする」
マックリー「私は車にいた。何も見ていない」
タミー「私は見ていないわ」
やはり、ウッズマンは、見える人と見えない人がいる模様。ここではゴードン、アルバート、ダイアンの3人が目撃。
そして「渦」もまた同様。FBIで渦が見えたのはゴードンのみ。
ラッキー7保険。
マリンズ社長が、ダギーに3000万ドルの小切手を渡しています。
「ミッチャム兄弟が君に会いたいそうだ。5時半に迎えが来る」
会社のビルを出る時、片腕の男が手招きしているのが見える。招かれるまま向かっていくダギー。
段ボールの箱を持って、リムジンに乗り込むダギー。何か買ってきましたね。
荒野の中で待ち受けるミッチャム兄弟。ダギーを始末する気満々です。
ダギーの車が近づきます。このシーンは、ドローンによる空撮ですね。
箱を大事に抱えて車を降りるダギー。
ベルーシ「あの箱の中には、オレの夢があるんだ」
兄「何だって?」
ベルーシ「だからあいつを殺せない」
箱の中から出てきたのは……チェリーパイ!
「The Return」では初登場ですね。
ベルーシの大好物、チェリーパイを買ってきたおかげで命拾いするダギー。
そしてダギーのポケットからは、3000万ドルの小切手が!
ベルーシ「オレ、こいつが大好きだ!」
喜ぶ兄弟。ダギーも喜ぶ。3人は高級レストランへ。シャンパンで乾杯する3人。
「ミスター・ジャックポット!」
ジャックポットのおばあちゃんと遭遇。第3話に出てきたおばあちゃん。
そして、キャンディ、サンディ、マンディの3人娘が登場。
視線がななめ右上。相変わらずいい味出してるキャンディ。
テーブルで、チェリーパイをむさぼるダギー。
「Damn good.」
今回はロードハウスのシーンがありません。レストランのピアノ演奏で締め。
【第11話まとめ】
- ミリアムが生きていました。リチャード・ホーンは大ピンチですね。
- ベッキーのダンナは浮気中。母親シェリーもボビーとは離婚してんのかな。男運の悪い母娘。カルマは遺伝しますね。
- ヘイスティングスがブリッグス少佐と会った場所に、ゴードン一行が到達。異次元に通じる渦みたいなのを、ゴードンが目撃しました。「ゾーン」ですね。「ついに見つけた」と。
- ホークとトルーマンも、ホークの古い地図からブリッグス少佐の場所を発見しました。「少佐の場所=ゾーン」は、いくつあるのでしょう?
- そして「電気」と「火」の関係も語られました。昔、火は今の時代における電気と同じ意味を持っていた。
- ホークの地図からもうひとつ。黒いトウモロコシと火を混ぜると、ブラック・ファイアーになる。
- ダギーの社長が、男気を見せて3000万ドルの小切手を切り、ダギーの命は救われました。ミッチャム兄弟に殺される寸前だった。
- オードリーはまだ現れません。
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