「ツインピークス」初級者ガイド その2
強烈キャラがズラリ勢揃い
いったい誰がローラを殺したのか?
ドラマはこの謎解きを主軸に展開するが、この登場人物たちは全員がクセモノ。
見ていてふと気づくと、謎解きそっちのけで、お気に入りキャラにハマってしまっていたりするのだ。
美男・美女そして奇人のオン・パレード

デイル・クーパー捜査官
(カイル・マクラクラン)
FBIの特別捜査官。ローラ・パーマー事件の捜査のため、ツイン・ピークスにやってくる。3年前に見た夢で体得したという、直感的捜査法を実践、容疑者の名前を読み上げてもらいながら、牛乳瓶に石を投げつけたりする。演じるカイル・マクラクランは、「SEX and the CITY」にも出演。
クーパーの必須アイテム

ダイアン
常に携帯する小型テープレコーダーに録音するメッセージはみな彼女あて。

コーヒー
第1話の冒頭からの彼の好物。うまいときは、親指を上げて突き出す。

チェリーパイ
これも彼の好物。ダブルRダイナーに行ったときは常に注文する。

ローラ・パーマー
(シェリル・リー)
ドラマの冒頭で死体となっているのを発見される。ミス・ツイン・ピークス高校に選ばれた美少女。優等生で、オードリーの自閉症の兄の家庭教師を務め、ボランティアで宅配サービスをしていた。が、もうひとつの顔が…。

ボブ
(フランク・シルバ)
ローラの母が、ローラが行方不明になった朝、彼女の部屋で見かけたと主張する謎の人物。ローラの日記に、恐ろしい人物として名前が記述され、また、クーパーの夢にも登場する。その正体は、少しずつ明らかになっていく。
保安官事務所の人々

ハリー・S・トルーマン
(マイケル・オントキーン)
ツイン・ピークス署の保安官。クーパー捜査官と協力的な関係を結び、捜査にあたる。みなには秘密だがジョスリンと恋愛関係にある。マイケル・オントキーンは「スラップショット」でポール・ニューマンと共演歴あり。

ホーク
(マイケル・ホース)
ハリーを支える保安官補佐で、縁の下の力持ち的存在。生粋のインディアンで、身辺にやましいところはない。その行動は常に冷静。マイケル・ホースは「X- ファイル」のファースト・シーズンにも顔を出していた。

アンディ・ブレナン
(ハリー・ゴアズ)
ハリーの部下で、写真と似顔絵を担当。凶悪犯罪の現場に出くわすといつも泣いてしまう優男。署の受付嬢ルーシーとつき合っている。アンディ役のハリー・ゴアズは、リンチの運転手から、この役に抜擢された。

ルーシー
(キミー・ロバートソン)
奇妙なしゃべり方をするツイン・ピークス
署の受付嬢。同僚のアンディとつき合っているが、やがてアンディに愛想をつかして、他の男に走ってしまう。「ツイン・ピークス」には、色恋沙汰と無縁な登場人物は皆無。
美女たち

ドナ・ヘイワード
(ララ・フリン・ボイル)
ローラの同級生で親友。ローラの死の謎を解明しようと、ローラの恋人だったジェームズと独自の捜査を。ララ・フリン・ボイルは、「MIB2」のエイリアン役で準主演。

オードリー・ホーン
(シェリリン・フェン)
ローラの同級生。父は、町のホテルとデパートの経営者。ホテルに宿泊するクーパー捜査官の気を引こうとする。シェリリン・フェンはこの後セクシー女優の道へ。

シェリー・ジョンソン
(メッチェン・アミック)
ダブルRダイナーのウェイトレス。夫レオは長距離トラックの運転手で留守がち。夫に隠れ、ローラとつき合っていたボビーと不倫中。演じるメッチェン・アミックは、当時19歳(!)だった。

ジョスリン・パッカード
(ジョアン・チェン)
愛称はジョシー。町の製材所の経営者の未亡人で、保安官ハリーと密かに交際。ジョアン・チェンはこの後監督業に開眼。「オータム・イン・ニューヨーク」は彼女の監督作。
美男たち

ボビー・ブリッグス
(ダナ・アッシュブルック)
高校のフットボールチームの選手で不良少年。ローラとは公認の間柄だったが、同時にダイナーのウェイトレス、シェリーとも交際。この町の男は、2人以上の女とつき合って一人前。

マイク・ネルソン
(ゲイリー・ハーシュバーガー)
ボビーの親友。彼のフットボールチームの仲間で非行仲間。一部で “アホのマイク” と呼ばれるなど、あんまりオツムは良くない。ドナのボーイフレンドだったが、ドナの心境に変化が。

ジェームズ・ハーレイ
(ジェームズ・マーシャル)
ローラの同級生。叔父夫婦の家で暮らす孤独なバイク少年。ローラの恋人だったが、彼らの交際は、親友のドナしか知らなかった。ローラの死後は、ドナに急接近。

レオ・ジョンソン
(エリック・ダ・レー)
シェリーの夫。表向きは長距離トラックの運転手だが、麻薬の密売人で前科持ち。シェリーの不倫を疑っていて、すぐ暴力をふるう。靴下に石鹸を入れて振り回すシーンが見せ場。
奇人たち

小さな男
(マイケル・アンダーソン)
クーパーが夢で訪れる赤いカーテンの部屋にいる謎の存在(実は、存在することすら定かではない)。この役を演じる、通称 “リトル・マイク” は「マルホランド・ドライブ」にも登場した。

片腕の男
(アル・ストロベル)
靴のセールスマン。ボブとは昔からの知り合いで、悪魔に魅入られて刺青した左腕を、神の前で切断したと語る。CGや合成などではなく、本当に片腕の男が演じている。

丸太おばさん
(キャサリーン・コウルソン)
常に丸太を抱いているツイン・ピークスの住民。丸太はローラが死んだ夜に何かを目撃しており、いつかそれを語るのだと主張する。シリーズに登場する奇人たちの中では、愛すべき存在?

ネィディーン・ハーレイ
(ウェンディ・ロビー)
ジェームズの叔母。精神を病んでいて、カーテンとカーテンレールに異常なこだわりを持つ。夫エドは元同級生のノーマと不倫中。怪力を持ち、シリーズ随一のお騒がせキャラ。